こんにちは、ゆいです。
今回は、我が家で買ってよかった家電シリーズ第一弾ということで、ミニコンベクションオーブンのスフォルナトゥット・イーヴォ(デロンギ社)を紹介していきます。
我が家では以前に、同じシリーズのスフォルナトゥット・クラシックを使っていたので、2台の性能や使い勝手の違いも比較していきたいと思います。
- 1.ミニコンベクションオーブン スフォルナトゥット・イーヴォについて知っておきたいこと
- 2.スフォルナトゥット・イーヴォとクラシックの仕様比較と実際
- 3.ミニサイズになっても変わっていないお気に入りポイント
- 4.ちょっと気になるポイント
- 5.我が家の総括
- 6.最後のワンポエム
1.ミニコンベクションオーブン スフォルナトゥット・イーヴォについて知っておきたいこと
メーカー:デロンギ
1975年にオイルヒーターの製造から始まったイタリアの家電メーカー。オイルヒーターをはじめ、コーヒーメーカー、小型家電に強みを持ち、ブラウンの家電部門も傘下に収める。(公式ホームページより)
スフォルナトゥットには3種類ある
スフォルナトゥットシリーズには、白と黒の本体に赤いダイヤルが3つ付いた『クラシック』とミニサイズの『イーヴォ』、ホワイトを基調とした『無印』がある。今回紹介するのはミニサイズのイーヴォ。
コンベクションオーブンとは
オーブン庫内にある上下のヒーターを使って食品を加熱するオーブン。庫内の空気をファンを使って対流させることで焼きムラを防ぎ、厚みのある食材をじっくり焼くことが出来る。イメージとしては、ファンのついたオーブントースター。
2.スフォルナトゥット・イーヴォとクラシックの仕様比較と実際
我が家では6年前からコンベクションオーブンを使っています。そして、以前に使っていたものも、実は、同じデロンギから出ているもの(スフォルナトゥット・クラシック)でした。
とても気に入っていたのですが、壊れてしまったので、あえなく新しいものを買うことになりました。
そこで、候補に挙がったものが、同じシリーズのミニコンベクションオーブンイーヴォです。
(壊れたのに、なんでまた同じメーカーの似たような機種を買うのよ!?と思われるかもしれませんが、その理由については、次の章に書きますね。)
1.スローべイクの有無
クラシックがイーヴォになるにあたり、スローベークなる機能がそぎ落とされました。
スローベークって何?と思ったそこのあなた!鋭いです。実は、クラシックで6年料理をしてきた私も、そんな機能があったことをすっかり忘れていたので、一緒に復習しましょう。
スローベークとは、下部ヒーターだけを使ってじっくりと過熱することで、蒸し料理や煮込み料理に最適な調理方法です。
なるほど。。。我が家では、蒸しもの系は電子レンジや簡易的なせいろを使い、煮込み料理は圧力なべにお任せです。どうりで、出番がないはずです。
おそらく、スローベークという機能自体は、食品にじっくりと熱を通せるというコンベクションオーブンの最大の強みを生かしたものなのでしょうが、すでに他の調理方法を確立している方にとっては、絶対に必要な機能ではないかもしれません。
オーブンで煮込み料理をすることを考えている人はクラシックを、焼き物や焼き菓子を中心に考えている人は、イーヴォをお薦めします。
2.2段調理の有無
クラシックがイーヴォになるにあたり、もう一つそぎ落とされた機能がありました。それが、2段調理です。
これは、書いて字のごとく、天板を2枚入れて2段同時に調理ができるという、機能です。
こう書くと、時短が出来そうな便利な機能があるクラシックに軍配が上がりそうですが、ちょっと待ってください!
実は、2段調理には上の段ばかりが先に焼けてしまうという欠点がありました。
結局、途中で上下を入れ替える必要があるんですが、私のようなウッカリ者だと、火傷のリスクが発生します。さらに、天板事ひっくり返して、料理をダメにしてしまうという最悪の事態も想定されます。
さらに、上下を入れ替えても上手く焼けないときには、焼けていない方は居残りさせて長く焼いたり、下ごしらえで火を通したりしておくことになるのですが、そうなってくるとこんな思いが頭をよぎるはずです...「一緒に焼く意味、ある?」と。
そもそも、2段調理はメインの肉と付け合わせの野菜のような組み合わせで2段使いすることを前提に作られているのではないかと思います。
なのでクッキーを倍の量作りたいからという理由で2段調理をすると、半分(下段)は生焼けになります。それなら、2回に分けて焼いた方が、安定していい味が出せると感じました。
そんな経緯があったので、私の場合は、せっかくついている2段調理機能も、ほとんど使っていませんでした。
3.サイズ感
百聞は一見に如かず、ということで、二つを並べてみました。どうぞご覧あれ!
イーヴォの方が、幅、高さともに一回り小さくなっています。同じ場所に置いてみると、イーヴォの方が圧迫感が少なく、省スペースです。
4.デザイン
イーヴォは、機能の切り替えが、ダイヤルではなくボタンになっています。左のボタンが上下ヒーター稼働/上部ヒーターのみ稼働(グリル)の切り替え、右のボタンがファンの入/切です。先ほども書いた通り、イーヴォにはスローベーク機能(下部ヒーターのみ稼働)がありません。
また、クラシックのタイマーが最大120分だったのに対して、イーヴォのタイマーは最大値が45分です。スローベーク機能がないことを考えると、妥当な時間だと思います。
5.価格
イーヴォはざっくりいうと、クラシックの良さを引き継ぎつつ、機能をそぎ落として、よりコンパクトに、よりお安く!を実現したモデルなのです。
2台の価格差は、2024年夏(購買時点)のアマゾン実売価格ベースで約1万円でした。
3.ミニサイズになっても変わっていないお気に入りポイント
1.トースターとしての優秀さ!
イーヴォの庫内容量は8.5リットルとクラシックの14リットルに比べて随分と小さくなったのですが、それでもクラシックと同様に普通サイズの食パンが4枚入ります。
そして、外はパリッと、中はふっくらの美味しいトーストの出来栄えは変わりません。私は、クラシックでパンを焼いた時の美味しさにほれ込んでいたので、イーヴォでも変わらずに実力を発揮してくれてうれしいです。(継続買いの理由でもあります)
さらに、タイマーの最大値が45分になったことで、短い単位の時間合わせが以前よりもラクになりました。我が家はほぼ毎朝トーストを焼くので、とても助かっています。ただし時間のダイヤルは、1目盛りが2分半というなかなか珍しい区切りです(笑)
この辺り、設計者さんのセンスが出ますよね。
2.20cmのフライパンがそのまま入る!
我が家のオーブン料理は、だいたいフライパンで途中まで作ってから、オーブンに入れて仕上げるものが多いです。(これも2段調理の機会が少なかった理由です)
例えばグラタンなんかも、取っ手が採れるタイプのフライパンで具材を炒めて、ソースを絡めて、チーズをかけて、そのままオーブンに入れて焼きます。
なので、コンパクトになったイーヴォでも、我が家のフライパンが入ることは必須でした。庫内は小さくなっていますが、壁やドアに干渉することもなく収まります。火の通りも均一で、焼けすぎたり、焦げやすい場所もありません。
このシンデレラフィットが、継続買い2つ目の理由です。
3.シンプルな機能
イーヴォは、ダイヤルをねじればヒーターがスタートするシンプル設計です。しかも、そのダイヤルが刻むタイマーも結構ざっくりしています(笑)
でも、だからこそ、使いたいときにさっと使えて、日常使いしやすと感じています。庫内が小さいので、ほとんどの場合、余熱も不要です。
自動調理機能で助けてもらうというよりは、ローテク・アナログな方法で使い倒して、相棒になる、そんな感じのオーブンです。家電や電子機器というより、道具に近い立ち位置ですね。そうなると、なんだか愛着がわいてきて、これまた継続買いの理由となってしまいました。
4.電子レンジと両刀使いOK
我が家は、電子レンジをかなりよく使います。ですので、オーブンの使用中や使用後に冷めるまで電子レンジが使えないのは由々しき事態です。
前回、コンベクションオーブンを買ったのも、そういった理由から電子レンジとオーブンを分けるためでした。
イーヴォはコンパクトなオーブンなので、電子レンジと2台並べても圧迫感を与えません。我が家のキッチンは大きくないのでコンパクトなオーブンはありがたい!このサイズで、パワフルなオーブンはなかなかないんです。
4.ちょっと気になるポイント
1.温度管理と時間管理
イーヴォの温度ダイヤルとタイマーはどちらもアナログ式なので、デジタルの物に比べると正確性に欠けます。
グラタンやローストビーフ、スポンジケーキを焼く程度ならあまり問題ありませんが、温度管理の難しい繊細なお菓子を作るような場合は、別途にデジタル式のタイマーをかけておくことをお勧めします。
2.ノンフライ調理
コンベクションオーブンは、庫内の空気が滞留しているので、ノンフライ調理向きとは言われています。ノンフライ調理ができるから、コンベクションオーブンを探している人も多いのではないでしょうか?
でも、正直に言うと、ノンフライ調理の料理は、油で揚げたものと同等レベルの仕上がりにはなりません。これは、イーヴォだけの問題ではなく、調理方法自体の問題だと思います。やはり、揚げ物とノンフライ調理の料理は別物だと考えておいた方が、不用意な絶望を避けられると思います。
一方で、てんぷらや唐揚げの温めなおしは、揚げたてに戻ったかのように、からりと仕上がります。
5.我が家の総括
あまり使っていなかった機能が省かれて、よりコンパクトに、より安くなっているなんて最高です!もはやイーヴォは、クラシックの廉価版ではなく、進化版と言えるでしょう。
6.最後のワンポエム
キッチンの片隅で 静かにたたずむ魅惑のオーブン
扉を開けば そこに広がる極上の風景
コンベクションが描く 美しき焼き色
パンの香りをはこぶ あたたかな息吹
スフォルナトゥット・イーヴォ――
至福の時間を あなたのそばに